キャロラインはケヅメリクガメです。名前の由来の通り、腿に立派な蹴爪状のウロコがあります。ムツアシガメなど他のリクガメにも、この蹴爪を持つ種類があります。幼体では目立ちませんが、成長につれて大きくなってきます。
キャロラインの蹴爪の成長の様子を見てみましょう。 我が家に迎えてすぐの頃(2003.12) この頃はまだ牛乳パックの底で作ったシェルタにジャストフィットするほど小さくて、臆病で、手足も頼りなくて、夜中に呼吸しているか心配になって何度も覗いたりしていました。蹴爪も申し訳程度にちんまりとついています。 次の冬(2005.01) すくすくと成長し、片手では持ち上げられなくなりました。だんだん度胸も付いてきたようです。蹴爪も立派になってきました。 その次の秋(2006.11) ぐんぐんと成長し、体重は6kgを超えました。性格も ところで、この蹴爪は一体何のためにあるのでしょうか? 常々疑問に思っていたのですが、最近ある仮説に辿り着きました。 それは「敵からシッポを護るため」仮説です。 シッポとその周辺は排泄物などで特に汚れやすいので温浴時に丁寧に洗ってやるのですが、動物の常で身体の端っこを触られることを嫌います。嫌がってシッポをぐいと曲げてくるのですが、そうすると指がちょうど腿とシッポに巻き込まれ、蹴爪が指に刺さることになります。シッポの力は結構強く、侮れません。引き出しを閉める時に勢いよく指を挟んだような痛さです。 ちょっとキャロラインで試してみましょう。 …痛かったです(撮影できませんでした)。 頑丈な甲羅と硬いウロコのある手足を持つケヅメリクガメですが、シッポと腿あたりは案外無防備です。その防御のために発達したのではないかと思うのですが、いかがでしょう? ガメラのトトくんにはあったかな? ありませんね。 まあ君には火ぃ噴くとか空飛ぶとか、もっと凄いワザがあるから必要ないか。 さて次回は、ガメラ医師様による事象の観察予測 >独りでこっそりJOJO立ちとかしてたら、やだなあ。 及び、J.H.Connellによる生物多様性についての中規模撹乱仮説(1978)よりアプリオリに導かれる 「ケヅメリクガメの中にはちっちゃいおっさんが入っていて誰も見ていないときは甲羅を脱いでタバコ吸ってる」 とする作業仮説について、R.H. Whittakerの一般的尺度:Species richness, Simpson's diversity index and Shannon's diversity index を用いて論じてみたいと思います。 (信じちゃダメだぜベイベェ)
by oncorhynchus_2nd
| 2007-03-10 17:20
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