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キャロラインの結石

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キャロラインは結石詰まりを起こしてしまったことがあります。端緒はキャロラインを我が家に迎えて数ヶ月の頃(2004年春)、頭の大きさくらいの結石を排出して飼い主を仰天させた事です。


すぐにお茶の水のレプタイルクリニックに駆け込み、その時は他に異常もなく健康体と診断されましたが、健康診断を兼ねて定期的に受診していました。
もともとケヅメリクガメは結石ができ易い体質だそうで、それ以来水分補給やエサの内容に随分と気を遣っていましたが、2005年春の健康診断で撮ったレントゲン写真で、膀胱内に小さな結石が視認されました。
膀胱内を動いている状態で、総排泄孔から器具を差し入れ破砕して掻き出すことも出来ず、だからといって腹甲を切開して取り出すほどの状態でもないため、引き続き慎重に管理と観察を続ける事になりました。

2006年の5月、結石詰まりを思わせる症状が見られるようになりました。すぐにでもレプタイルクリニックで受診させたかったのですが、2005年の夏に中央構造線を越えて引っ越してしまっていたのでそれも叶わず、不安な日々が続く事になります。

まず気が付いた症状は、いきみです。糞や尿の排泄を済ませても、しきりに首を引っ込めて踏ん張ります。ごく僅かに尿が漏れたりすることもありましたが、大抵は排便は伴わず、ただ数回いきむだけでした。

次いで便の頻度が減りました。ほぼ毎日~一日おきにあった便通が二日おきになったり、再びまた毎日排便があったかと思うとまる三日便通がなかったりと、少し便秘気味になりました。排便を伴わないいきみも目立ってきました。

そしてある日、いきみとともに声を出しました。擬音で言うと「プッキュウ~~」「ピウ~~」といった感じでしょうか。それはもう苦しそうで見ていられませんでした。
電話でレプタイルクリニックに相談したところ、現住所の近所にある獣医科医院でレントゲン写真を撮って送る事になりました。

キャロラインの結石_c0097242_1555322.jpgその写真がこれです。
近所の獣医さんでは爬虫類の診察は行っていらっしゃいませんが、電話で事情を説明すると快く撮影を引き受けてくださいました。
余談ですが待合室では撫でられたり握手を求められたり写真を撮られたり、アイドルでした。


結石の予想以上の大きさに気が遠くなりそうですが、よくよく見ると骨盤にはまり込んで動かなくなっている訳ではありません。写真の到着を待って再び電話で相談しましたが「まだはまり込みは浅く、ちょっとした事で外れることがある。この状態では下(総排泄孔)から砕けるかどうかは判らない」との事でした。がっちりはまり込んでしまえば少々の事では動かないので、それを待って手技を受ける他ないとは判っていましたが、苦しそうないきみと鳴き声にいても立ってもいられず、新幹線でレプタイルクリニックに連れて行きました。

行ったところで案の定、器具で探ってみても結石には触れず、掻き出しは出来ませんでした。はまり込むまで様子を見るしかありません。
診察後、映画「小さき勇者たち~ガメラ~」撮影時のケヅメリクガメ幼体管理についてのお話を伺い、翌日としまえんで涙ボロボロ鼻水ズルズルいわせながら映画を鑑賞しました。いい映画ですよ、本当に。

一旦新幹線で現住所に戻り様子をみていましたが、5月下旬からいよいよいきみの頻度も高くなり排泄も途切れがちになったので、再び近所の獣医さんで写真を撮って戴きました。
キャロラインの結石_c0097242_15563923.jpg骨盤にがっちりはまり込んでいます。苦しいはずです。

レプタイルクリニックに写真を送り読影して戴いた結果、これなら手技ができるだろうということで、2006/6/1に再び新幹線で帰京して即入院、その日のうちに無事除去する事が出来ました。無事掻き出せたとお電話を戴いた時には不覚にも涙ぐんでしまいました。

キャロラインの結石_c0097242_15571293.jpg破砕して摘出した結石。戒めのために保管しています。こんなものがお腹にあったら苦しいはずです。

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さて参考までに費用ですが、
・近所の獣医科医院でのレントゲン撮影:約¥3,000/回
・結石除去+3泊4日入院:約¥30,000
でした。
2泊でも大丈夫だったんですが、ちょっと用事があって3泊預かって戴きました。
その用事は…


第5回カメ DE Show!!(バナは第7回)

亀有で行われたカメグッズ頒布会です。レプタイルクリニックの先生の奥様も毎回出品していらっしゃいますよ。
先生「2泊様子みて、もう明後日には連れて帰って大丈夫ですよ」
私「すみませんもう1泊お願いします、カメ DE Show行きたいんで」
先生「あ、そうですか、はははは」
私「はははは」
なんてやり取りがありました。
前回から亀戸に常小屋が移りました。ご都合の合う方は是非是非どうぞ。

その後キャロラインは何事もなかったかのように大暴れしています。あの苦しそうな様子が嘘のように爆食・快便・破壊の毎日です。本当に無事摘出できてよかった。

大変だったけどよく頑張ったね、キャロラインさん?
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へのかっぱよ
by oncorhynchus_2nd | 2007-04-02 16:17
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